山 行 報 告
2015/5 / 13〜15     北ア・奥穂高岳南稜        メンバ:駒崎、越野、早山 記録:早山

出発の朝
トリコニーを
見上げる 
南稜からの上高地  コブ尾根方面  トリコニーを越えて  奥穂高岳への
稜線へ 
吊尾根から
前穂高岳方面、
明神岳? 
南稜ノ頭、
一般登山道と合流 
吊尾根より   河童橋から
見上げる穂高連峰
は厚い雲の中 
 前穂高岳


【コースタイム】

(5月13日)
 11:35沢渡バス乗り場ー12:20河童橋ー14:40岳沢小屋ーテント設営ー20:00就寝

(5月14日)
 3:00起床 ー4:35出発ー5:45南稜取り付きー7:55トリコニーT峰ー9:34トリコニーU峰 ー9:53トリコニーV峰は巻くー10:09雪稜ー11:48南稜ノ頭ー12:58吊尾根 ー13:37最低 コルー13:50前穂高沢下降ー15:00休みー16:00岳沢小屋
(5月15日)
 5:30岳沢小屋ー7:30上高地バスターミナル

【記 録】

(5月13日)
 今年度初めての上高地。台風一過を期待していたが、すっきりしない空、冷たい風。河 童橋から見える穂高連峰は厚い雲に覆われていたが、明日への道のりに胸を膨らませた 。
 小屋の温度計は12℃を指していたが、幕営したら缶ビールを一杯!という感じではな く体感温度はそれ以下。持参して下さったサンチュに焼肉、オイルサーディンの豪勢な おつまみに舌鼓をうち、自分にとっては明日の未踏の行程への緊張感をほどよく残し就 寝する。

(5月14日)
 2時半〜3時起床。岳沢の谷間のはるか高い夜空には天の川。今日は天気には恵まれそう だ!
 岳沢を詰めて南稜に取り付く。最初の取り付きで足下の雪が崩壊したりシュルンドの下 まで空いた口がどうにも怖いと感じ、ロープで確保してもらう。
 この先のトリコニーの 登攀を考えると、自分のクライミング技術で踏破できるのか、リスクも考え敗退の言葉 も過った。けれどもできればもう少し行ってみたい、という気持ちが強かった。
 踏跡はややわかりにくい部分もあったがほぼ明瞭でハイマツ帯を漕ぎ、岩場を越えて行 く。いよいよトリコニーへ取り付く。V級程度の岩登りと言われているらしいがアイゼ ンを履いての登攀に不慣れであり、岩を引っ掻くアイゼンの音が必要以上に響いた。
 必死にトリコニーを登り終え、奥穂高岳へ続く雪稜を見た時にはこの上なく嬉しかった 。 吊尾根を経て雪壁のような前穂高沢を下降。雪が緩むのを心配していたが適度にしまっ ていた。
 滑落したらただじゃすまない。慎重にねという言葉を頭の中で繰り返しながら 傾斜が緩むまで後ろ向きで下る。岳沢小屋の屋根、鯉のぼりが見えた時の安堵感は大き かった。

(5月15日)
 3日目の下山は食べ頃だという美味しそうなタラの芽を確認しながらの歩き。
 これからたくさん経験と練習を積み、いつか自分でリードできる山行ができるようにな りたいと課題を見つけた山行となりました。 怪我も無く無事に下山することができたのも、駒崎さん、越野さんのリードがあったか らだと感謝しております。ありがとうございました!